キッチンの収納 吊戸棚の「高さ」
毎日に使用するキッチンの収納スペース、特に吊戸棚は「高さ」の考え方がとても大切になってきます。
吊戸棚やシンク上部の収納位置は、身長に合わせて、高くなりすぎず低くなりすぎず、取り出しやすい位置にあるのが理想です。立った状態で視線の範囲に収納を設置すれば、食器や調理器具などが最も見やすく、出し入れがしやすくなり、キッチンでの作業効率が高まります。
調理を行なう調理台のワークトップ(天板)から上部収納までの空間は「アイレベルゾーン」と呼ばれ、キッチンの上部収納はそのゾーンに配置されるのが理想です。
キッチンの吊戸棚など、シンクや調理台上部の収納の高さを決める際は、ご自身の身長やアイレベルに合わせて選ぶのが理想ですが、アイレベルゾーンより上に収納をつくるケースもあるでしょう。
その際、収納内部が昇降するダウンウォールと呼ばれる形式の収納を検討してみるのも良いでしょう。ダウンウォールは収納時は手を伸ばす高さにありながら、出し入れの際に棚の内部がそのままアイレベルまで下がってくる画期的な収納システムです。各メーカーとも様々な角度から使い勝手を考慮しており機能性の高い収納システムです。
使いやすいと感じるキッチンの高さは一律ではありません。実際の使用感によっては基準の高さよりも高い場合も低い場合もあります。
キッチンの利用スタイルと使用感を確認しながらご自身に合った高さのキッチンを選べば、毎日のキッチン仕事もよりスムーズになるでしょう。