お風呂・浴室の壁 リフォームの注意点
湿度が高く、石けんカスや湯垢などが付着しやすい浴室は、素材選びが一番の要といっても過言ではありません。
また、後悔しないようにしたいのが、見た目の問題です。
色の選び方や組み合わせ方によって、お風呂に入った時の気分も大きく変わりますので、この点もよく吟味しましょう。
浴室の壁リフォームで失敗しないためにも、以下のポイントを押さえておきましょう。
水垢汚れ・カビに強い素材を選ぶ
せっかくリフォームしても、簡単に汚れが付着してしまうような素材では、あまり意味がありません。
最近は各メーカーから防汚・防カビに対応した素材が販売されています。汚れにくいタイプの物を選ぶようにしましょう。
施工後のメンテナンスやお掃除の手間が減るため、長い目で見ると「コストパフォーマンスに優れたリフォームを実施できた」と満足できるはずです。
できれば断熱性・保温性が高い素材を
古い住宅の浴室などは室内が冷えやすく、特に冬場は、脱衣所と浴室内の寒暖差により、高齢者のヒートショック事故が起こる心配もあります。
壁のリフォームをするタイミングで、暖かさを逃がさない作りに変えるのも一つの方法でしょう。
防汚・防カビ効果に加え、樹脂系パネルなどの断熱性・保温性に優れている素材を選ぶと安心です。
明るくて薄い色が無難
一日の疲れをしっかり癒すためには、浴室がリラックスできるデザインであることも大切です。
特に壁は目に入る面積が大きいため、色選びは慎重に行いましょう。
ダーク系の色はアクセントに使用するのに適していますが、浴室全体に使用すると室内が暗く狭い印象になってしまいます。
一方、真っ白な壁は明るさや清潔感が増しますが、実は水垢やカビなどが目立ちやすいというデメリットがあります。
また、照明の反射でまぶしくならない色合いを選ぶことも大切です。
浴室が明るく見えて、尚且つ汚れが目立たないという両方の希望を満たすなら、パステルカラーやベージュ系の色が最もおすすめです。なお最近は、木目調のデザインパネルも人気があります。
どうしても個性的なデザインの柄や濃いカラーのものを採用したい場合は、壁全体ではなく一面のみに取り入れると良いでしょう。
床や天井も一緒にリフォームするのがおすすめ
壁に劣化が見られる場合は、床や天井にも何かしらの問題が生じている可能性が高いでしょう。
お風呂の壁をリフォームするなら、床・天井の補修も全て一緒に行うのが理想的です。
また、壁・床・天井のリフォームを同時に行うと、素材の色や質感も統一しやすくなります。
同様に浴槽も劣化してきているので、予算に余裕があるようでしたらバスルームを丸ごと交換することも視野に入れておくと良いでしょう。