お風呂・浴室の壁のリフォーム
浴室は家の中で一番湿気の多い場所です。壁にもカビが発生しやすく、長く使い続けるうちに変色やヒビ割れが起こることもあります。壁の劣化が気になり始めたら、壁のリフォームを検討しませんか?見た目がキレイになるのはもちろん、防カビや保温性アップなども期待できます。
浴室の壁に使用される素材について、特徴や工法などをご紹介します。
樹脂系パネル
樹脂系パネルは、一般的なユニットバスに使用されることの多い素材で、保温性や断熱性に優れています。
また、乾きやすいように加工されたタイプもあり、カビや汚れを防ぐ効果が期待できます。
ユニットバスの壁だけをリフォームする場合は、一度全体を解体し、パネルを新しい物に交換してから再び全体を組み立てる方法で工事を行います。また、在来工法の浴室にも施工が可能で、壁の劣化が軽度で済んでいる場合は、元々ある壁に下地処理を施してからパネルを貼ることができます。
大理石調・織物風など、デザインのバリエーションが豊富なため、好みの雰囲気にリフォームしやすいというメリットもあります。
浴室リフォーム専用フィルム(シート)
施工に手間がかからず、低予算でリフォームできるのが、塩化ビニール製の浴室リフォーム専用フィルム(シート)です。
現在ある壁や床の上からフィルムを貼るだけで完成するため、一般的な住宅の浴室であれば1~2日で施工が済み、当日からお風呂に入れます。
フィルムの表面には抗菌や防カビの加工が施されている物が多く、リフォーム後は汚れの繁殖がしっかり抑えられるのも大きな利点です。また、石目調や木目調など、デザインやカラーも豊富にそろっています。
塗装
モルタル・コンクリート・漆喰などの素材を使って壁を塗装することで、見た目がきれいになります。
ただし、このような材質の壁は保温性が低く、汚れも付着しやすいのが難点です。
そのため、最近では塗装壁そのものの利用が少なくなっていますが、お湯がかかりにくい壁の上部(腰板より上の部分)にだけ使用する方法が一般的になりつつあります。
タイル
浴室の素材として昔から馴染みのあるタイルは、デザイン性の高さが魅力です。
現在の住宅でも、腰板の部分にだけ使用するなど浴室のアクセント代わりに利用されることが多いです。
施工に手間がかかり目地に汚れが付きやすいといった難点もありますが、最近では大きなサイズのタイルや目地の掃除がしやすい製品も増えており、お手入れのしやすさは向上しています。
ただし、ユニットバスの場合は規格に適応している壁材でなければならないため、タイルを使用できないことがあるので、リフォーム会社と相談してみましょう。
ハーフユニットバスや、昔ながらの在来工法の浴室の場合には、タイル壁はおすすめです。
費用については、素材、メーカー、工法や今の浴室の劣化具合などで変わってくるので、リフォームを検討の際はご相談ください。